こんにちはぶぶです!
地方出身者にとっては、UターンやIターン就職を考える時に有力な選択肢となるのが地方銀行ではないでしょうか?
私は東京の大学から新卒で地元地方銀行へ就職して、現在9年目になる現役の銀行マンです。
銀行業界の特徴の一つとして離職率の高さがあると思います。
実際、私の同期も入社時は80人程いましたが、9年目現在は約4割が退職しています。
退職理由には、転職や結婚など様々な理由があると思いますが、その中の一つとして入行前のイメージと入行後の現実とのギャップがあると思います。
何を隠そう私も地元地銀入行後は、銀行員という職業のはなやかなイメージと日々の業務との違いを感じながら現在に至っています。
今回はこれから銀行で働くもしくは働き始めた若手行員に向けて、
少しでも銀行の現状を知ってもらうために現役銀行員の私だからこそ分かる銀行で働くことのデメリットについて書いてみたいと思います。
決して後ろ向きな意味でなく、デメリットを知ってもらうことであらかじめ銀行というのはこのような環境なんだとぼんやりとでも理解してもらうことが目的です。
銀行で働くメリットについてはこちらの記事を読んでみてください。
この記事はこんな人に読んで欲しい
・銀行への就職を考えている方
・銀行に入行したばかりの若手行員
・銀行員になる前となった後でギャップを感じている方
それでは行きましょう!
定期的な転勤がある
銀行員=定期的な転勤があるというのはご存知の方も多いと思います。
昨今では銀行の監督的立場である金融庁が定期異動ルールを撤廃するといったニュースも見られます。
しかし、各支店の人員事情を加味すればすぐには定期的な異動は無くならないと思います。
個人的には今まで2〜3年での異動が多かったですが、少し期間が延びるくらいかなあと思います。あくまで個人的な見解ですが。。。
ではなぜ転勤がデメリットなのでしょうか?
引っ越しが大変
各銀行にもよりますが、銀行の異動の発表は異動日の約1ヶ月前〜2週間前に発表されます(私の住む地域の銀行では)。
1ヶ月なら引越し準備もまだできそうですが、私の勤務する銀行では約2週間前発表なので引越し準備は当日までバタバタです。。
転勤が決まると送別会などで飲み会が多く、引越し準備が出来なくで一夜漬けで準備するというのが独身男性の相場です。
家族がいるとより大変
奥様も働いている場合や子供が幼稚園や学校に通っている場合はなおさら大変です。
奥様は移動先によっては退職する必要がありますし、子供の転園、転校先も転勤までの期間で探すことになります。
個人的には子供が生まれたばかりでまだ経験してないですが、上司や先輩方は幼稚園や保育園を異動先で見つけるのに苦労していました。。。
若手で独身の内はまだこの苦労はわからないでしょうが、将来的に分かる時が来るでしょう。
飲み会が多い
現在はコロナの影響で飲み会を自粛している銀行は多いと思いますので、少し感覚が薄れてはいますが、基本的には飲み会は多いと思います。
月末のお疲れ会、大型案件成約のお疲れ会、若手がミスした時の慰め会、異動に伴う歓送迎会などなどです。
さらに、例えば歓迎会であっても、
1.支店全体の歓迎会
2.担当業務グループでの歓迎会
3.若手行員だけでの歓迎会
4.男性(女性)だけでの歓迎会
など、細分化されます。
飲み会の多さに関係して来るのが、支店長をはじめとする上司が飲み会好きかどうかという点です。
支店長がお酒好きで単身赴任中といった場合は、若手は諦めて付き合うしかないかもしれません。
個人的に意識していること
私は若手時代から飲み会に行かないキャラを貫き通していました。
全ての飲み会に参加していたら、お金も時間も自分のために使えません。
私の場合は社会人野球をやっていたため、毎日筋トレに行くと言ってい断っていました。
仕事以外にも没頭していることがあると常日頃から周囲に話すことが重要だと思います。
とは言え、全員参加の飲み会や空気的に行かなければいけないと察知した時は参加してましたので、臨機応変に対応しましょう。
資格試験が多い
銀行員は定期的に資格試験があります。
担当業務によって異なりますが、若手の内は2〜3ヶ月に一回試験があったような記憶があります。
銀行に入って9年目になる今でも、年に4〜5回は試験を受けていますので、銀行員にとっては宿命と思ってもらって良いでしょう。
資格試験の合格状況は、後の昇進に関わってくるので若手のうちから積極的に取り組むことが必要です。
私は、資格試験にやる気を見出せず、今苦労しているので私のようにならないように注意して下さい。泣
個人的アドバイス
資格試験を受験するときは、自分の興味のある分野や担当している分野の試験を受けるのが良いです。担当していない業務だと、イメージしずらいので理解するまでに時間が掛かります。担当している業務だと、知っている語句やワードが出てきて頭に入りやすいです。3級の資格試験であれば、どの試験も2週間真剣に取り組めば合格可能だと思います。
未だに印鑑と紙ベース
徐々にペーパーレスに移行してはいますが、銀行業務は元々書類が多いので、まだまだ紙媒体や印鑑社会から抜けていません。
数年後には印鑑レス、ペーパーレスに完全になるでしょう。
今でも、大の大人たちが紙一枚の紛失を必死になって探している姿を目にしますが、悲しくなってきますが、それだけ大事な書類を顧客からいただいているということも事実なので割り切って考えてください。
数年後にはそんな大人の悲しい姿は見なくてすみます。
古い慣習がいまだにある
銀行内では、未だに昭和感漂う習慣が残っています。
例えば、以前勤務していた支店ではボーナスが支給されると当日、支店長に「ボーナスありがとうございます。」と一人一人感謝の意を述べるという慣例がありました。
細い部分で昭和が垣間見れることがあります。
一方でフレックスタイム導入やビジネスカジュアル導入など新たな風も吹いているので、これらも時の流れが解決してくれるでしょう。
休日の付き合いがたまにある
休日付き合いで1番多いのがゴルフです。
銀行員はなぜかゴルフが好きです。私も基本的にスポーツが好きなので1年目からゴルフをやらされていましたが、のめり込むほど好きにはなれないです。
さらに会社経営者もゴルフ好きが多いので、支店長や上司、会社経営者、会社の担当の若手行員といったメンバーでラウンドすることが割とあります。
ゴルフのきついところ
朝がめちゃくちゃ早い(早いと5時起き)
ルールやマナーが難しい(グリーンで走らないなど)
料金がめちゃくちゃ高い(上司が出してくれるのは大体昼飯代だけ)
こちらも付き合いなので参加しますが、若手の負担が大きいです。
まとめ
このようにデメリットだけ並べると、大変な職業に思えますが、メリットも同じくらいありますのでこちらの記事も読んでください。
時代に追いついてない部分もありますが、私自身は地銀に就職して良かったなと感じています。大きな理由は、地方で働きながらビジネスについて学ぶことができる職業は銀行員しかないと感じているからです。
これからバンカーになる皆さんには今回紹介したデメリットを銀行員全員が通る道だということを理解していただき、それ以上のメリットを発掘してもらえると嬉しいです。
以上です。では!