銀行員

銀行員の残業について【現役銀行員がリアルな実情語ります】


悩める人

将来的に銀行員も就職の選択肢の一つなんだけど、残業は多いのかな。福利厚生が良いと聞くけど実際のところはどうなのか聞いてみたい。



こんな疑問にお答えします。



 本記事の内容

・残業の定義

・サービス残業やお付き合い残業はあるのか?

・実際の残業時間

・フレックスタイムの導入について

この記事を書いている僕は地方銀行に勤務して9年目になる現役中堅銀行員です。2度の転勤を経験しており、現在3ヶ店目に勤務中。ジョブローテーションで一応全ての業務も経験済みです。



銀行に就職を考えている学生さんは少なからず、福利厚生について気になっている方も多いと思うので今回は現役銀行員の私が銀行員の残業事情について説明したいと思います。

この記事を読むと、銀行員の残業事情と実際の残業時間などについて知ることができます。

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残業の定義

まず残業の定義についてお話しします。

労働時間には所定労働時間法定労働時間が存在します。

 所定労働時間とは?

所定労働時間とは就業規則や雇用契約書に記載されている始業時間から就業時間までの時間から休憩時間を差し引いた時間のことです。
所定労働時間とは会社で決められた労働時間のことで私の場合は始業が8:30、終業が17:15で休憩が1時間なので、8時間45分–1時間=7時間45分が所定労働時間になります。

つまり、所定労働時間を超えた労働=残業ということになります。

 法定労働時間とは?

使用者は原則として、1日8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。使用者は労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上休憩を与えなければいけません。



私の場合、17:15が定時なので15分の残業であれば一日8時間の法定時間内労働時間に収まります。
それ以降は法定時間外労働時間になるので割増賃金が支払われることになります。


この2つの言葉覚える必要はないですが、残業時間によって計算方法が変わるということを覚えていてください。



サービス残業やお付き合い残業はあるのか?


結論から言うとほとんどないです。


理由は以下の3つ



  1. 残業代は各支店の経費から捻出されるので、残業が多いと支店の収益力が低くなる。
  2. 残業するのは申告するルールがあるため、理由が明確でないと残業できない。
  3. 個人のPCと勤務時間は連動しているため、残業時間を誤魔化すことはできない。




勤務時間の管理や個人情報の取扱が杜撰だった昔と比べ、今は勤務時間はPCの利用時間と連動していますし、個人情報を自宅に持ち帰って仕事をするなんてことももちろんできません。


いかに残業せずに大きな成果を出せるかが支店の業績に響いてくるので、支店長や部長などのリーダーは残業時間を極力抑えて支店の経費削減に努めます。



とは言えいまだに残業=会社に貢献していると思っている自己満な上司がいますが、そういう方は時代に順応できず消えていくの無視してOKです。

実際の残業時間


31歳中堅地方銀行員、既婚、一児の父の私の1ヶ月の残業時間は月平均/3〜10時間です。

おそらくめちゃくちゃ少ないと思います。

私の勤務する支店は支店長はじめとする管理職全員が早く帰宅することを推奨しているので、残業も少ないですし、帰宅時間も早いです。

残業については支店長の方針や支店の体質が大きく影響してくると思っています。

 部署や役職による違い

営業店
一般行員 月/0〜30時間
管理職  月/10 〜40時間

本部
一般行員 月/30〜60時間
管理職  月/40〜80時間


ざっくりこんな感じですかね。


私は本部に勤務した経験がないのですが、同期や本部勤務経験のある同僚に話を聞くと営業店よりも残業時間は長いようです。各営業店からの照会事項への対応や施策の策定、進捗管理など業務量が多いのが原因でしょう。


 時期による違い

繁忙期
3、4、9、10月は半年ごとに上期、下期の期末期初になるので残業時間が増えます。

この時期はどの店舗も業績を作るために躍起になっているので、案件数も顧客との面談数も増加します。

業績においては管理している本部への照会も増えるので、本部行員も業務量が増えていきます。

閑散期
2、8、12月は休日が多いことや早帰り週間が設定されていることが要因で比較的残業が少ないかもしれません。

お盆や年末年始は取引先も休み期間が長いので、外訪活動が制限され定時退社が多いです。

フレックスタイムの導入


私の残業時間がに少ないのには私が勤める銀行で今年から導入されたフレックスタイムのを有効に活用しているからという理由があります。

 フレックスタイムとは?

一定期間についてあらかじめ決められた総労働時間の範囲内で始業や就業時間を労働者が自由に決められる制度です。


簡単に言えば、今日2時間残業したので、明日2時間早く帰ります。ということが可能になったということです。


フレックスタイムは月単位での精算になるため、1ヶ月の中で自分で労働時間を調整して規定の労働時間以上を働けばOKです!

多くの銀行では既に導入されているのではないでしょうか?

うまく活用して会社からも家族からも必要とされる存在になりましょう。

まとめ

特に地方銀行は収益力の低下により、残業代も減少傾向にあると思います。

また働き改革により、休暇なども取得しやすい環境になっています。

部署やトップの裁量により残業を減らす範囲は限られてくると思いますが、常に所定労働時間で仕事を終わらせる努力をしていれば、効率的で時給の高い働き方ができると思います。

これから金融機関への就職を考えている学生や若手行員はこの記事を今後の参考にしてくれたら嬉しいです。

では!

  • この記事を書いた人

ぶぶ🐖

現役銀行員10年目|保有資格はFP2級、ITパスポート等十数個||銀行員について、転勤族のためのお得情報、資格について有益な情報を発信します。|趣味は読書、筋トレ、育児、野球、フレグランス|32歳一児のパパ

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