本記事の内容
・銀行員のリアルな転勤・異動事情 ・異動までのスケジュール ・転勤・異動のメリット、デメリット ・転勤・異動事情は今後変わるのか?
本記事の信頼性
今回は現役銀行員である僕が銀行員のリアルな転勤事情について分かりやすく解説していきます。
こんな方におすすめ
- 金融業界に就職を考えている人
- 若手行員でこれから転勤・異動の対象となる人
- 銀行員のパートナーがいる人
ではいきましょう!
銀行員の転勤・異動事情
転勤・異動のペースはどれくらい?
結論→平均3年と考えておくのが良いと思います。
各行の事情により在籍期間は異なりますが、営業店であれば短い人で2年程、長い人で4年〜4年半ほど、平均で3年かなと思います。
在籍期間が3年を経過すると、いつ転勤になってもおかしくないという気持ちが芽生え始め、支店長などにもいつでも異動できるようにと告げられます。
新入行員
新入行員についてはジョブローテーションにより、預金、融資、預かり資産など一通りの業務を経験したら転勤になるので1課店目の在籍期間は2〜3年と先輩行員に比べ短い傾向にあります。
本部行員
営業店とは異なり、本部行員はその道のスペシャリストになると所属部署の在籍期間は長くなる傾向があります。長い方だと7〜8年同じ部署に在籍している方もいます。
そもそもぜ他業種に比べ転勤が多いのか?
金融機関の転勤や異動のペースが速いのにはいくつか理由があるますが、1番は不正防止という観点からではないでしょうか。
長期間の在籍になると顧客との関係性が深まる反面、癒着などが起こる可能性があります。
顧客と一定の距離感を保ち、横領などの不祥事件を未然に防止するために、定期的に転勤・異動が行われます。
出世との関係は?
役席クラス(特に支店長)になると、転勤先により出世コースに乗っているか、そうでないか判断できると思います。
一部若手でも難易度の高い資格の取得や、専門知識を持っているために本部に配属されたり、関連会社に出向になるエリートコースはありますが、大半の一般行員については各店舗の退職者の状況も踏まえて異動が決められるので、出世についてはそんなに関係ないと感じます。
転勤・異動の時期
大規模な異動:4月、10月
中規模な異動:7月、12月
それ以外 :毎月
基本的に各行とも同じような規模や時期になると思います。コロナ禍で異動を最小限に抑えていた銀行もあったようですが、現在は通常通りの異動規模に戻っているようです。
育休、産休、退職者による人員の補充のための異動は毎月のようにあります。
異動のスケジュールは意外とタイト
内示のタイミング
行内で異動の発表がされるのは、大体1ヶ月前〜2週間前です(僕の勤務する銀行は約2週間)。
ということは、転居を伴う転勤の場合は、上記の期間で引っ越し準備を行うことになります。
特に大変なのは、子供がいる場合と配偶者も正社員やパートで勤務している場合。
既にマイホームを持っている方は、単身赴任で新天地に異動する場合が多いですが、そうでない方は基本的に家族で次の勤務地に異動します。
引き継ぎ期間
引き継ぎについては、基本的に内示が出てからすぐ始まります。
挨拶回りを兼ねて新たな担当者との取引先訪問や引継書の作成がメインとなります。2週間ほどで引継をするわけですが、全て伝え切れるわけではないので、引継後も何度か前の担当者と連絡を取り合います。
送別会が多い
コロナ禍で送別会の回数はだいぶ減りましたが、コロナ前は支店全体での送別会、お客様との送別会、係ごとの送別会、後輩との送別会など異動までの間に結構な数の送別会がありました。
引越し準備は計画的に進めておきましょう。あまり物は増やさない方が良いです。
転勤・異動のメリット・デメリット
メリット3つ
人間関係がリセットされる
職場内や顧客との人間関係に悩んでいる人には、異動は転機になります。あらなた勤務地では、心機一転新たな自分に生まれ変わることができます。
新たな土地について知れる
新たな土地の魅力を知れるのもメリットの一つです。未開拓のエリアを開拓することで人間としての幅の広がります。
経験資産を積める
勤務する地域により産業の特色が違ったりするので、新たな業種を知ることもあります。いろんな業界に興味を持ち、学ぶことで経験資産を積むことができます。
デメリット
とにかく引越しが大変
転居を伴う異動の場合は、内示が出てから異動まで2週間〜3週間しかないのでとにかく引越しの準備が大変です。子供がいる家庭などは荷物が多いのでなおさらです。
異動までの期間は送別会も多いので、奥様が引越しの準備をしている場合が多く家族への負担も大きくります。
新たな人間関係を構築するストレス
人間関係をリセットできる点はメリットでもあり、デメリットでもあります。支店内や部署内で新たな人間関係を1から作るのは少なからずストレスになります。
めちゃくちゃ田舎に勤務する可能性がある
言葉通りです。
皆が本部や都市部の店舗に勤務できるわけではありません。僕も経験済みですが、田舎の店舗に転勤が決まった場合は、気持ちを切り替えて、田舎の良さを存分に味わい、新たな楽しみを見つけましょう。
転勤・異動事情は今後変わるのか?
令和元年に金融庁の人事ローテーション等に関する規定の見直しにより、銀行員の異動・転勤事情は変わりつつあります。
なぜか…
これまでは不正防止の観点から定期的な人事異動を求めていましたが、「短期間で担当が変わると、相互理解が深まらない。」という現場の声を受け監督指針が改定され、銀行が柔軟に在籍期間を決められるようになりました。
改定を受け、各行見直しの最中といったところではないでしょうか。
まとめ
転勤=デメリットと考えられがちですが、僕自身は転勤により新天地で前向きになれた経験から、メリットも多々あるなと感じています。
もちろん、あらたな環境で働くことは不安が大きいと思いますが、
居心地の良い場所(コンフォートゾーン)から抜け出し、成長できるチャンスでもあります。
この記事を読んで、転勤や異動に対して少しでも前向きに捉えられる方が増えたら嬉しいです。
ではまた!